コミケ71レポート

うちのスペースに足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました!
絵が下手ですみません。次回(があれば)もうすこし精進したいところです。
買ってくださった方には少しでも楽しんでいただけていたら良いのですが……。拍手でもメールでもここのコメント欄でもいいので感想をいただけるとうれしいです。「この下手糞が!千葉さんの顔が全部違うやんけボケ!」とか「トーンくらい貼ればいいのに……どんだけ手抜きなんですか?」とか、そんなのでも良いので。
でもやっぱり対面売りのできる即売会はいいですねー。初コミケサークル参加でしたが、とても楽しかったです。


以下、詳細です(完結しました)


起床

朝5:30起床。仕事してる普段よりも早起きしないといけないとは……。持ってくものを何度も何度も確認して6:30頃出発。

持っていったもの

コミケットアピール
マニュアルとして。会場でも何度も参照しました。
出展サークル専用通行証
コミケ会場入り口の鍵
見本誌票シール台紙
これが申し込み書セットに同梱ていうのはちょっと途惑うなー。当落通知と一緒に送付されてくるアピールの方へ同梱してくれたらいいのに。何か理由があるのかな。
クロス(布)
前日に最近?所沢のダイエーに入ったユザワヤで購入。売るのが放浪息子の本なので、かわいい感じでかつ私の趣味からもはずれない微妙な感じを延々探して買った。とにかくいろんな柄があったので選ぶのにすごい時間がかかった。傍から見たらおかしなやつに見えてたかもしれない。結局選んだのは、淡い茶がベースのチェック柄。縞がクロスしているところにぼんやり花のイメージがあしらってある。布なんて買ったのはじめてだったのでいろいろ面白かった。適当に1.5mでカットしてもらったけど、実際には2つに折って使ったので、75〜90cmくらいでちょうど良かったのかもしれない。75cm(150/2)の幅でテーブルに掛けたとき、ちょうど左右にいい感じの余白ができるくらいだったので。ちなみに買ったときのレジのお姉さんが『青い花』のふみちゃんに激似でびびった。
小さいスケッチブックとコピック
これもユザワヤで買った。スペースを一時的に離れるときにPOPホルダーに「何時に戻ります」とか書いて差し替えて使ったりした。コピックを買ったのはなんか一度買ってみたかったので。
折りたたみポップホルダーB6タテ型
東急ハンズで買った。とにかく持ち運び時に場所を取らない、壊しにくいものが欲しかったので、これにした。これは厚紙でできてて軽く、折りたためるので場所をとならくて便利だと思う。PETカバーがついてるので中の絵を差し替えるだけで別のPOPとして使えるのもいい。600円。
NINTENDO DS Lite(+シレンDS)
暇なときに遊ぼうかと思って持ってったけど、一度も使わなかった。
文庫本(シェイクスピアじゃじゃ馬ならし・空騒ぎ』)
暇なときに読もうかと持ってったけど、結局読めなかった(テーブルの上には置いておいたけど)。ちなみに『じゃじゃ馬ならし』はあんまり面白くない。
お金(つり銭用)
とにかく小銭のやり取りで苦労したくなかったので、本の頒布価格を500円にして、500円玉のタマ(50枚束になってるやつのこと。レジとかに入ってるやつ。銀行で両替してもらえる)を2つと1000円札50枚を用意して持っていった。今考えるとちょっと大げさすぎたと思う。銀行で10万を500x100+1000x50に両替してもらったんだけど、あれって手数料取られるんだね、知らなかった(私の行った銀行では50枚以上?超えた場合?に手数料が発生する。300円ちょいだった気がする)。
小銭ケース
これも東急ハンズで買った。レジでお金を数える時に使うやつを最初買おうと思ってたんだけど、考えてみたら、ケースになっててふたがついててぱっちり閉って場所をとらないのが良かったので、そういうのを買った。私の買ったのは10枚ごとにしきりがついてるタイプで、閉めるとあまりがちゃがちゃいわなくてわりとよかったと思う。結局のところ、うちのケースでは500円玉と100円玉が管理できればよかったので、私の買った1円玉から500円玉まで全部収納できるケースは大げさだったかもしれないけど。

入場

8:00過ぎ?くらいにビックサイトへ到着。はじめてゆりかもめを使った。りんかい線の駅と違ってほんとに目の前だ。入り口近くのコンビニで朝ご飯と昼ご飯とお茶を買い、入り口で通行証を渡して入場する(渡しちゃうんだねこれ。昔の切符みたいに切込みかなんかを入れてもらうのかと勝手に思ってた)。

準備

自分のスペースに着くと、机の上に載せられた椅子と、その上に積み重ねられたたくさんのチラシ類、そして机の下には印刷所が届けてくれた製本済みの本のつまったダンボールがあった。机の内側に入って隣のスペースの方に挨拶をし、まずは凄い量のチラシを片付けることにした(このチラシには、いろんな印刷所のチラシが含まれている。それにしてもほんとに凄い量)。チラシを適当にまとめて机の下にいったん置き、椅子を下ろして座り、本のつまったダンボールに手を伸ばす。これが想像以上にでかくて重い。私は100部刷ったのだが(私の選んだコースの最低部数が100部だった)、まさかこんなにでかくて重いダンボールになるとは思っていなかった。これは売れ残ったら手で持って帰れないなー、宅急便をつかうしかないんだろうなーと思いながら、製本された自分の本を取り出して眺め、感動する。ぱらぱらとめくってみて、すぐ閉じる(自分の絵のあまりの下手さに引いた)。
本はとりあえず元に戻し、テーブルにクロスを敷く。150cmの布を2つ織りにして前と後ろにたらすように置いたら、わりといい感じの幅になった(左右にすこし間が開く)。ダンボールから本を半分くらい取り出して、表紙と裏表紙が同時に確認できるよう2つの山にして配置する。そのわきに持ってきたPOPを置き、とりあえず設置終了。

見本誌の提出

新刊の1部を見本誌として提出するために裏表紙の内側に見本誌票のシールを貼って用意しておく。
しばらくすると、コミケスタッフの腕章をつけたメガネの(ここ重要!)おねーさんが見本誌の回収に通りかかる。見本誌を提出する。中を確認するメガネの(ここ重要!)おねーさん。きっとここでヤバイ内容のものを見つけたりすると、販売停止とかにされてしまったりするんだろうなーとか考えつつ、やはり自分の原稿を確認されるというのは、痔の治療で看護婦さんに自分の肛門をガン見されているような恥ずかしさを覚える(この恥ずかしさはこの後何度となく味わうことになるのだが……)。
確認が終わり、「はい、問題ありません。新刊はこれだけですか?」とかメガネの(ここ重要!)おねーさんが聞いてきた気がする。それだけですと答えて見本誌の提出は終了。
ごはんを食べる。なんか棒状のバームクーヘン1本。
ここまでで9:30くらい?。あとはチラシを見たりしながらボケ-と過ごす。

開会

開会のアナウンスが流れて拍手がおきる。右隣の2つのスペースは放浪息子のはずだが、どちらの売り子さんも消えてしまう(??と思っていたが、あとで別のサークルの本を買いに行っていたのだと知ることになる。なるほどねー。でも本を置きっぱなしにしたままスペースを離れるのはどうなの?と思ったりした)。
しばらくすると、すこしずつ東館にお客さんが入り始める。でも人気は少ない。3日目だとまた違うんだろうなーと思う。

お客さん

最初のお客さんはコスプレのおねーさんだった。メガネもかけていた(ここ重要!)。そしていきなり買っていってくれる。ぎゃぼー!!
この時点で私はもう舞い上がってしまっていた。初めての!お客さんが!コスプレの!おねーさん!しかも!メガネ!(なんのコスプレだかは知りません。髪の毛が緑ぽかったような気がする)
そして私はチラシの中から裏の白いのを探し出し、そいつに集計のメモをとることにした。もちろん、買っていった人の性別と、メガネの有無(ここ重要!)をである。

同志さん

id:asaibombさんにいきなり本をいただいてしまう。id:asaibombさんは私と同じくはてなで日記をつけていて、かつ志村貴子作品の同人誌を以前から作っている方で、私のところを放浪息子で検索して見つけてくださったらしい。まさか知らない方からいきなり本をいただけるとか思っていもいなかったので、凄くうれしかった。
#本当にありがとうございました>id:asaibombさん。最初コミケカタログを見たとき、放浪息子(ほか志村作品)で本を作ってる人がホントに少なかったので、割と心細かったのですが、いただいた本にいろんなゲストの方が書いているのを見て、とても勇気づけられました。


また、id:asaibombさんにいただいた本(志村貴子ファンブック『LIFE』)の中でも参加されていて、「ショタスクラッチ」というイベントの主催もされている方が私の本を買ってくださり、チラシまでいただいてしまう。ここで私ははじめて「そうか、放浪息子はジャンルで言うと、そういう方向もあるんだ!」と知りました。なるほどなぁ。確かに「ニ鳥くん萌え〜!」っていうアプローチはありそう。私の『放浪息子の本』はあまり原作のキャラや作品のイメージから逸脱しない方向で話をつくらせてもらっていて、ニ鳥くん萌えっていうよりはあんなちゃんメインなので、ショタ系イベントには出せそうもないですが、ニ鳥くん萌えの方が需要としては多そうだなぁ、と思いました。


あと、うちの『放浪息子の本』の製本を頼んだ印刷所の方が「何か問題はありませんでしたか」と確認しにきてくれた。これもうれしかった。そして「これうちの仕事仲間でつくったものですが」とコピー本までもらってしまった。私も思わず自分の本をあげてしまったのだが、あれはもしかしたら迷惑だったかも……とあとで思った。

今回し忘れたこと

今回、ひとつ、売り子としてスペースにいるときに、やろうと思ってたことがあったんだけど、できなかったので後悔している。それは……メガネをかけて売り子をすること!
私はもともとメガネをかけてておかしくないくらいの視力(0.3とか0.4とかそんなん)なのだが、普段は視力が落ちるのが嫌なのでメガネはかけていない(コンタクトもしない。おそらくそのおかげてそれ以上視力は落ちずに済んでいる)。でも、普段からメガネメガネいってる自分なのだから、いっそのこと自分でメガネをかけて「メガネ男子」のコスプレをするつもりで売ったら良いのでは!とかなりやるきまんまんだったのだが、結局伊達メガネを買いにいけずメガネ男子のコスプレできなかった(男子っていう歳でもないけど)。……次回は(あればだけど)ぜひやりたいと思う。
でも、メガネってフレームだけでも買えるんだっけ?

トイレとか

私は一人で売り子をしていたのでどうやってトイレに行こうか困っていたのだが、これ以上は無理!というとこまで我慢してから、クロスを本の上にかぶせ、その上に「何分頃戻ります」とさし紙したPOPを置いて、貴重品のみいれたバッグを持ってトイレにいった。トイレに立ったのは1回。あとはずっと我慢してた(私はひどい冷え性なので結構きつかった)。

買い物とか

で、トイレから帰ってくるときに近くをぐるっとまわってほかの方の放浪息子本とか隣の方のエマ本とか後ろのほうで売ってたよつばと本とかを買ってからスペースに戻った。この日に買った本ってほんとにそれくらいだったけど、はっきりいって全部あたりだった(隣のエマの方もふたつ隣の放浪息子の方もリピーターがいっぱいきていて盛況だった。放浪息子関連の本は2つあったので両方買ったけど私はエロくないほうが好き)。私は実を言うと今までコミケでジャンルで本を買うということがほとんどなかったんだけど(絵柄だけで選んで買ってた)、やっぱり同人誌は好きなジャンルで買うべきなんだなと思い知った。だってそっちのほうが、ずっと楽しい!

集計結果

買ってくれた人の数(配った人数は含まず)

女性
12人
男性
11人
合計
23人


上記のうち、メガネをかけていた人の数

女性
6人
男性
8人
合計
14人


メガネ率

女性
50%
男性
73%
合計
61%


メガネ率高し! 素晴らしい!
でも、100部刷って売上が23部というのはやはり残念な結果だったと思う。実際には、もう少し手にとってくれた人たちがいたので(この人たちの数も数えておけばよかったといまさらながら思った)、その人たちがもし全員買ってくれていたら、きっとあと15部くらい?は出ていたと思う(としても半分もいかないんだけど)。
次に何かつくるとしたら、やはり手にとってくれた人が思わず買いたくなるような中身の本を作りたい。今回のは本当に絵がひどかった。まず絵をもっと練習しなくちゃ。

片付け

3:00を廻るとちらほらと退散していくスペースの人たちの姿が見え始めたが、私は初参加というのと、少しでも売って帰りの荷物を減らそうとたくらんでいたので、結局4:00近くまで粘った。隣のエマのスペースの方がやはり遅くまで残っていらしたので(書き手の方がシャーリーのコスプレで売り子をしていて、その方が着替えて帰ってくるのを待っていた様子)、さびしい思いをせずに済んだが、私が片付けはじめた3:45くらいにはもう廻りのほとんどのスペースの人が退散済みだった。
隣のスペースの方が片付け始めたので、私も片付けることにした。売れ残った本をダンボールに戻し、すごい量のチラシも一緒にダンボールにつめて、近くの販売ブースでガムテとペンを買い(この二つは持ってくべきだと思った。あ、でも外に書くところがあったので、もしかしたらそこで借りれるのかも?)、サークル窓口で宅配便の伝票をもらってきて(私はクロネコを利用した)、ダンボールにガムテで封をし、記入した伝票をはりつけて宅配便受付の場所まで、重い箱を抱えつつ移動する。
宅配便の列は長かった。箱が重すぎるので、列が動くときだけ持ち上げ、あとは下に置いて待った。何分まったか図ってないので正確な時間はわからないが、15〜20分くらい待たされたような気がする。
#ちなみにこの宅配便は、元旦に家に届いた。はええ! マジでびっくりした。

総括

やっぱり一人で売るのは寂しい。


でも、とても楽しかった。
わかるひとにだけわかるたとえをすると、ROで初めて商人で店だしたときのような、また初めて代売代買したときみたいな感じの楽しさだった。いや、違うな、もっと、ずっと楽しかった。だって、知らない人が自分のスペースにやってきて、本を手にとってくれて、中身を確認してから買っていってくれるんだよ! これは楽しい! ていうかうれしい!