「従軍慰安婦」にされた少女達

『「従軍慰安婦」にされた少女達』(石川逸子著 岩波ジュニア新書)を読んでいるのですが、これは読んでてかなりキツイです。
この本を読み始めてから、忘れていた昔の嫌な記憶を頻繁に思い出すようになりました。
下にああいった内容の文章を書いたのも、それが影響しています。
わりと後味の悪い夢も頻繁に見ます。
初めて「従軍慰安婦」というコトバに出会ったのは、まだその内容を正確に想像できないくらい子供の頃でしたが、それでも字面が醸し出すイメージから、そのコトバが示す本質的なものを直感で見抜いていました。
それは、私がそれまで送ってきた生活と関係あるのかもしれませんし、ないのかもしれません。でも、何らかの強い印象というか衝撃が私を貫いたのは事実です。


余談ですが、私はこの本の冒頭に出てくる「噫 従軍慰安婦」と彫られた石碑を実際に見たことがあります。
本によれば、これは千葉の館山にあるそうなので、たぶん私が学生の時、卒論(『りるる/風鈴』)の取材旅行として館山へ行った時に見たのだと思います。
ちなみに、上の小説に登場するほぼすべての場所は実在します。スーパー、病院、灯台、古墳のような丘、公園、神社、縞模様の磯、水子地蔵のあるお寺、銀杏のある坂道、等。