毛布の洗濯

よーし今日は晴れたし、ずっと洗濯したかったアクリル毛布を洗おう!と思って洗濯機に水を張り、粉石けんを溶かし、毛布を突っ込んだら、毛布が水を吸ってしまって洗濯槽にみしっと詰まってしまった。タイマーをセットしてみたが、まったく回転する気配すら見せない。結局手でごりごり回転させて洗う羽目に。すすぎも手で回した。しかし、そこまではまだ良かった。地獄はその先にあったのだ。洗濯槽に入りきらない毛布が脱水槽に入るわけがなかった。私は2/3だけつめこまれ残りが飛び出している水をたっぷり含んだ毛布を見て途方にくれた。その出ている部分だけぐるぐるひねって雑巾のように絞ってみたがまったく埒があかなかった。こんな狭い場所じゃだめだと、くそ重たい毛布を抱えて風呂場へいってみたものの、風呂場にはこんなでかいものをひっかける場所もなく、両手に毛布を抱えたまま絞れるわけもなかった(それでも必死で絞ろうと努力はした。もう力も残っていない腕で重たい毛布を抱えながら、ろくに身動きもできない状態で。私はしぼる「ふり」のような動作をしながら、冷たさと重さに唸り声を漏らしつつ、自分の惨めな動きに正直泣きそうだった。そしてすべては無駄に終わった)。
結局毛布はぬれたままベランダに干した。