PCの死

ノートPCがふっとんだ。正確には、ぽん!となにかがはじける音がして電源が落ちた。私は「ああ、バッテリが切れたんだな」くらいに思っていた。そのことが起きる前、部屋の掃除をしたので電源ケーブルをはずしたりしていたからだ。でも、電源ケーブルはささっていた。嫌な予感がした。私は電源ボタンを押した。電源は入らなかった。はて……と思っていると、ぱへっというなにかがはじけて付着するような音がした。そしてプラスチックが焼けるような臭いがした。私はLCDを閉じた。すると後ろ側の排気口のあるあたりから煙がたち登っていた。
私はすぐ電源ケーブルを抜き、PCを裏返してバッテリをはずした。そして放心状態になった。その後、私は不貞寝した。


2時間ほど寝ただろうか。へんな夢を見て起きた私は、原因を探ろうと思いPCをばらしはじめた。でもあとで元通りに戻すつもりでばらしていたので、途中までしかばらせなかった。このため、原因がわかる状態には至らなかった。私はいったんPCを元に戻し、もう一度試しに電源を入れてみた。電源は入らなかった。私はまたすぐ電源ケーブルを抜き、バッテリをはずした。そして私はあきらめた。もう怖いものはない。私は本気でPCをばらしはじめた。


CPUまでとりはずしたが、結局原因はわからなかった。ただ、CPUの上にべったりと溶けた塗料みたいなものが付着していた。おそらくはじけるような音と変な臭いはこれのせいだったと思われる。熱暴走でもしたのだろうか。
私はCPUとHDDとメモリとDVDドライブを取り外した状態で、PCを元に戻した。
丸2年の命だった。