白馬へ2

6時頃?起床。
カーテンを開け、まだ冷めていないポットのお湯でお茶を入れ、朝の澄んだ空気の中でPeaceを吸ってまったりする。
朝食後すぐ出発する予定なので、ふとんをたたみ、荷物を片付けはじめる。荷物を片付けてしまうともうやることがなくなってしまい、また一服(こんな時のために煙草を買ったのだ)。
7時過ぎに朝食の用意ができたとのアナウンスが入る。朝食は皿がいっぱいあったが小皿でちょっとずつおかずが入っているので見た目よりも量は多くない。ただ漬物の類が多すぎる気がした(梅干、おしんこ、塩辛、野沢菜、なんだかよくわからないもの等)。全部食べたら、絶対塩分取りすぎに思われたので、漬物だけ一部残した。
8時前にチェックアウトし、ゴンドラ乗り場へ。ゴンドラとリフトを乗り継ぐ八方アルペンライン往復券(2,600円也)を買って、地下のコインロッカー置き場へ向かう。山を歩くのに必要なものはウエストバッグに入れてあるので、残りの荷物はここへ預けていくことにする。でも山の上のほうがかなりガスっていたので折り畳み傘も持っていきたい。また、水分補給用にミネラルウォーターのペットボトルも持っていきたい。これらはウエストバッグには入らないため、どうしようかと考えて、着替えを入れるために持ってきていた肩下げ袋(洋服屋で買い物した時もらったひも付きの袋)に入れることにした。肩下げ袋の中身を取り出し傘とペットボトルを入れて準備完了。ロッカーの扉を閉めて書いてある金額300円を投入し、鍵を廻して閉めようとした。が、鍵が廻らない。どんなに力をこめても鍵は廻らなかった。お金を戻すためのレバーのようなものもない。凹みながら上の土産物屋の店員さんに状況を説明しに行った(このときコインロッカーを利用しにきたおばさん二人とすれ違う)。担当の人が出てきて、いろいろ話しながらコインロッカー置き場へ向かう。「お金はちゃんと入れましたか?」「入れました」「鍵はわりと硬いこともあるので力いっぱいまわせば廻るはずなんですが」「イヤ、もうかなり力を入れてまわしてみましがびくともしませんでした」「荷物は入れたままですか?」「いえ、出して持って来ました。お金を入れたロッカーは○○番です」
コインロッカー売り場に降りていくと、さっきのおばさんたちがいた。私がお金をいれたロッカーのそばにいたので、すでに利用されていたら嫌だなとおもったが、○○番のロッカーはまだ未使用だった。担当の人が○○番のロッカーの鍵を廻してみるも鍵はまったく廻る気配を見せない。
そのとき、そばにいたおばさんたちが云った。「このロッカー、400円いれないと、鍵、まわらなかったわよ」「そうそう、書いてあるとおり300円いれても全然鍵がまわらないもんだから、もう一枚入れたらやっとまわったのよねー」「おかげで100円損しちゃったわ」
「え、そうなんですか?」担当の人が困ったような表情で云った。そして私に300円わたすと。「じゃとりあえずこれで他のところを利用してみてください」と云った。私は鍵の廻らなかったロッカーとは別の区切りにあるロッカーを使ってみた。それはちゃんと300円で鍵が閉まった。
おばさんたちにからまれている担当さんを後にして、私はゴンドラへと急いだ。いろいろ突込みどころがあるような気はしたが、これ以上つまらないことで時間を潰されるのが嫌だったのだ。

8人乗りのゴンドラ(ゴンドラアダム)に一人で乗る。ゴンドラは前後で区切られていて、それぞれ4人乗れるようになっている。私は前(頂上を見る方)へ乗った。ゴンドラの内装はかなりサビが目立ち、老朽化している感じだった。大丈夫か、これ。でも、だんだん遠ざかっていく下界の景色が私の気持ちを否応なく引き上げていく。



空が汚れているのはゴンドラの窓の汚れのせい。右下のゴーストも窓ガラスの乱反射と思われる。


しかしこれ(ゴンドラ)を作った人たちは大変だったろうなぁ。


リフト建設(運営か?)のために伐採された木々たち。


兎平に到着。
この辺はまだガスってないんだけど……。


次のリフト乗り場。
おいおいガスが……。


黒菱平に到着。
うーん、霧の中って感じ。


次のリフト乗り場。
いや、もう何もみえないんですけど。


登り道。
遠くが見えないのであまり面白くはない。


八方池付近。折り返し地点周辺にあたるところ。
池で休んでるときだけなぜか陽が射した。
なんかきれいな蝶がいて、そのうちの一匹が私のそばに寄ってきて、肩と前髪(頬のそば)に止まった。なんかうれしかった。


縦撮りのもの。
なんだ左上のやつは。




知らないカップル越しの下界。


晴れてきた下界。


ぼくはみたんだ……


風に流されていく靄の中で……


なにかこう、神々しいものを……


八方尾根自然研究路の花たち。


露に濡れる草。


帰り道。リフトとゴンドラからの眺め。


パラグライダーが飛んでた。だいだいの。


で、山を降りて駅まで歩いた。


さよなら白馬。またこよう。
こんどはちゃんと、雑誌の中で女の子が歩いてたあの雪原のあるルートで登ろう。