「販売準備完了(Ready for Sale)」になったアプリがApp Storeに表示されない

今回のトラップ



長いレビュー待ち期間を経てやっと「販売準備完了(Ready for Sale)」になったアプリが、いつまで経ってもストアに表示されないケースの一例のメモ。
#なんかこんな記事ばっかり書いてる気がする。

今回の原因


「レーティングなし」で登録したアプリは、レビューを通過して「販売準備完了」になってもストアに表示されない。
なんやそれ!

#一応ドキュメントにはその旨書いてあるので、Apple様は正しい。正しいが…

対処方法


レーティング編集後に「レーティングなし」と表示された場合、レーティングを再編集して「4+」「9+」「12+」「17+」等になるよう、選択項目を見直す必要がある。
さもないと、せっかく審査に通っても、「ストアに表示されないアプリ」になってしまう。
#もちろんアプリの内容そのものがヤバい場合は、アプリ自体に修正を入れる必要がある。

事の経緯


レビュー待ちのまま8日を経てやっと「販売準備完了」になったアプリ。
しかし、「App Storeで表示」を選択しても、
「Item Not Available.
 The item you've requested is not currently available in the U.S. Store」
とエラーが出て、私のアプリは表示されない。
App Storeで検索しても、私のアプリは表示されない。


この状態が2日続いたのでApple様に問い合わせたところ、さらに2日後に以下の回答があった。
「ウチの店で扱う商品にはレーティングが必要なんだよね。キミのやつは「レーティングなし」になってるよね? ウチではそういうの『アダルティなアプリ』として扱うんだよね。そしてそれはウチじゃ販売しないことになってんだよね?(ドヤァ)」


?!


確かに登録時、「レーティングなし」と表示されたのはちょっと違和感があって、気にはなっていた。しかし、それで審査通過したら、まさか「表示されないアプリ」として登録されるとは思わなかった。


直接の原因は、私が「レーティングの編集」画面で「長時間の過激なまたは加虐的なバイオレンス」を「まれ/軽度」に変更したことにある。
ここだけの変更で、アプリは「レーティングなし」として扱われる。
#ちなみに「レーティングなし」=「レーティングが高すぎる状態」という意味の模様。訳がおかしい気がする
実際には私のアプリの中で「長時間の過激なまたは加虐的なバイオレンス」はないと思うのだが、見る人によってはそういうとらえ方もできるかもと、レーティングを高めになるよう項目を選択したのがいけなかった模様。
なにせ戦車が主人公のシューティングゲームなので。

Apple様に言いたいこと


「ストアに表示されないアプリ」に意味はあるのか?
作っている側としては、そんなものに意味はない。
「レーティングなし」で「販売されないアプリ」ができあがるなら、「レビュー待ち」に上げようとした時点で警告を出し、先に進めないようにして欲しい。


開発者に無駄な時間を費やさせないで欲しい。

蛇足


ちなみにこの表示されないアプリの「レビュー中」の時間は6時間だった(In Review -> Processing for App Storeまでの間)。
こんなに長いのは初めてだし、Apple様だって「販売されないアプリ」を長い時間をかけてレビューするのは骨が折れると思う。
#レビュー時間が長かったのは、利用可能なOSバージョンをいつもより下げたせいかもしれない(6->4.3)。あるいは高いレーティングがアプリ内でどのように表現されているのかを確認すべく、Apple様が頑張ってくれたのかもしれない。
どちらにせよ、双方の時間が無駄になるので、Apple様にはアプリ登録時の画面遷移を見直してもらいたい。