エロい風景について


エロい風景って、あると思います。


上手く定義づけできませんが、単に「その場所で行われる/行われたであろうエロい行為を連想させる」のではなく、ただただエロい風景というものが。


そんなことを写真集『廃墟漂流』(小林伸一郎著)を見ていて思いました。
なぜこの手の風景に惹かれるのか良くわからなかったんですが、「エロいからだ」と解釈したら妙に納得できたので。


時の流れるままにその存在を忘れ去られ、赤錆が浮き、雨に流れ、苔生し、塗装は剥がれ、建材が露呈し、溶接は外れ、パイプは折れ、窓は割れ、朽ち果てるだけの建造物。