今朝の話


目覚ましが鳴る1時間ほど前に目が覚めてしまいました。
まあそこまでは別によくあることなのですが、うとうとしているとなにやら音がします。それもちょっと尋常じゃない音です。それは天井の方でドカッとか、あるいは外の地面の方でバキャッとか、ちょっと怖いくらいの音です。なんだろうこんな時間に、ラップ音かなぁなどと思いつつうとうとしていましたが、音は一向にやむ気配をみせず、しばらくするとビキャッ、またしばらくするとぼこっ、と鳴りつづけています。どう考えてもラップ音とかじゃありません。何かが空から落ちてくるような音です。でも何が? こんな音、このアパートに越してきてから、いままで聞いたことがありません。とにかく普通じゃない。
でもまあ海がそばにないのに空から突然魚が降ってくるとか実際にあったらしいですし、そういう類の不思議現象かしらんとか思っていたら目覚ましが鳴ってしまったので、糞寒いなかを渋々起きあがり、いったい外では何が起きているんだとカーテンをあけた瞬間、謎が解けました。


そうです、外は一面の雪景色だったんです。


「天使」の時にも書きましたが、うちのアパートのはるか上空には高圧電線が横切っています。その電線に積もった雪がときどきアパートの周りに落ちていたんですね。原因がわかってみるとなんでもないことですが、なかなか不思議で楽しい朝でした。
……満員電車は地獄だったけどね。