ねこの顔、忘れられないねこ

うちにはねこの日めくりカレンダーがあって、現在のその日付は2006/3/20になっている。このカレンダーはつまり2005年の暮れに買ったことになるんだけど、いまだにそんな日付だ。それは、封を切ってから3枚ほどめくったところで、すばらしいぽっちゃりねこの写真に出会ってしまい、2,3年めくるのを放棄していたからで、それ以後もねこの写真のすばらしさにめくってはしばらく放置し、まためくってはしばらく放置してきた。
それでもここ最近ひとつきほどはずっと日めくりしている。ねこを描けるようになりたいので、めくる度に写真をクロッキーするようにして、それを毎日続けているからだ。
ところで、そんな風にねこを描くようになって気づいたことがある。それは

  • ネコは耳毛がすごい
  • ネコの鼻の両脇には、3本の筋がある
  • ネコの髭は思っていたより長い
  • ネコの目の端からは、顔の外側に向かって横線の模様が伸びている場合が多い(もちろん種類は限定されるのだと思うが)

ということだ。
ねこを飼っている人や、ねこ好きの人には当たり前のことかも知れないが、私は上にあげたようなことを、自分でねこを描いてみるまでずっと気がつかずにいた。
特に最後のは、「ドラえもんの顔のデザインで、目の横から伸びている線の意味がよくわからない」と思ったことがある私にとって、結構衝撃的だった。「あの線は、この線のことだったのか」


ねこは飼っていないけど、好きだ。私にとって忘れられないねこ体験は、昔、ねこを5匹くらい飼っている人の家におじゃましたときに起った。リビングに通され、ソファに所在なく座っていると、そこの家のねこが1匹ずつ私のおなかの上に乗ってきてはしばらく座り込み、また別のねこが乗ってきては座り込みというのを繰り返してきたのである。おそらくそこの家のねこ全員にそれをされたんだけど(挨拶みたいなものだったんだろうか?)、その中でも最後に乗ってきたねこのそれが一番感動した。そのねこはそこんちのねこの中では一番太ってぼってりしていたんだけど(名をアンギという。アンギラスからきてるとか)、私のおなかの上に乗ったかと思うと、でーんとカラダを私の腹の上に投げ出して私の腹の上で腹ばいになったのだ。こんなことをされたら、こっちはもうメロメロである。こんな体験は、後にも先にもこれっきりだ。